去年の暮れに結婚して名前が変わった、えまです。
先日、中古の一戸建てを私名義で購入しました。ただ、入籍前に購入したため、登記の名義は旧姓のままです。ついでに住所も前の賃貸のまま。

変更しなきゃと思いつつも、忙しくてそのままにしてしまってました……
でも、旧姓のままだと何か問題があるのでしょうか?
また、司法書士に依頼せずに自分で手続きすることはできるのでしょうか?
今回は、そんな疑問にお答えしていきます!
氏名に変更があった場合、届け出は必要なのか

届け出は必要です!
住所、氏名の変更があった場合、登記簿上の氏名が自動的に変わることはありません。
令和8年4月1日から、住所と氏名に変更があった場合、登記の申請をすることが義務化されます。
不動産を持っている人は、変更があった日から2年以内にその変更の登記を申請しましょう。
参照 https://houmukyoku.moj.go.jp/homu/page7_000001_00017.html
住所氏名変更が必要なケース
1家や土地を売却する場合
2住宅ローンを組む際に、銀行が抵当権を設定する場合
3住宅ローンを完済し、抵当権を抹消する場合
これらの場合には必ず最新の氏名・住所にしておく必要があります。
不動産登記の氏名変更は自分でできる!

司法書士に依頼しないと難しい?
司法書士に依頼しなくても、氏名、住所の変更は意外と簡単にできます。

不動産について何の知識もありませんが、私にもできましたよ!
必要な書類
・登記申請書
・住民票(本籍地記載もの)
・名義人の戸籍抄本(旧姓も載っているもの)
この3つの書類が必要になります。
住民票、戸籍抄本(戸籍証明書)はマイナンバーカードがあればコンビニで発行できます。
登記申請書は法務局がテンプレートを作ってくれているので、テンプレートをそのまま印刷して黒のボールペンで記入することができます。
PCやスマホで文字を打ち込んでから印刷をしてもかまいません。
参照 https://houmukyoku.moj.go.jp/homu/minji79.html
直接法務局へ行かないとダメ?
郵送、オンラインでも大丈夫です。
しかし、氏名の変更はオンラインで申請書を作った後に住民票と戸籍証明書を郵送しなければいけません。
住所の変更のみであれば住民票コードを市役所で発行してもらうことで完全にオンラインのみで完結します。
参照 https://houmukyoku.moj.go.jp/homu/fudosan_online01.html
実際に氏名、住所変更の申請を郵送してみました
氏名、住所変更の申請を郵送した時に必要だったもの


①登記申請書(A4サイズで印刷したもの)
②白紙の紙(A4サイズ。収入印紙の台紙に使います)
③住民票(本籍地が載っていてマイナンバーの記載がないもの)
④戸籍抄本(自分の旧姓が載っているもの)
⑤収入印紙(不動産1物件につき1,000円。今回は土地と家で2,000円)
⑥認印(実印でなくても問題ありません)
⑦定形郵便の基本料金110円+簡易書留代350円分の切手(往復分も必要)
⑧長形3号の封筒2枚(郵送用、返信用)
⑨クリップ
⑩ホッチキス
⑪のり
⑫黒のボールペン(インクの消えないもの)
マイナンバーカードで証明書が発行できるので、それさえあればすべてコンビニ&100均で揃います。
また、申請書を作成するときには不動産を購入した時に発行される全部事項証明書(土地・建物がある場合は2冊あります)を見ながらの記載になるかと思います。
事前に準備しているとスムーズです。
氏名や住所を変更しても登記識別情報通知は変わらないため、新たに発行されることはありません。
登記完了証は折り曲げても問題ないため、返信用封筒として長形3号を使用しています。
折り曲げずに返送をご希望の方は、A4サイズが入る封筒(角型2号)をご用意のうえ、定形外郵便の基本料金と簡易書留代金分の切手を同封してください。
申請書を書いて、必要書類をまとめる
1 記入例や全部事項証明書をみながら申請書を書きます。
2 申請書とは別の白紙のA4用紙(台紙)に収入印紙を貼り付けます。
3 申請書と収入印紙を貼った台紙を重ね、左側を2か所ホッチキスでとめます。
4 1枚目と2枚目を開いた間のところに契印(割印)を押します(認印でOK)
※収入印紙そのものに判子を押さないよう気を付けます。
5 4の書類に住民票、戸籍抄本をクリップでとめます。
詳しい記載の仕方、書類のまとめ方の詳しい方法はこちらからどうぞ
参照 https://houmukyoku.moj.go.jp/homu/page7_000001_00017.html

無事申請が通ったら登記完了証が発行されますよ。
郵送で登記完了証を送ってもらいたい方は、登記申請書の適当な箇所に「郵送による受領を希望します」と書いて自分が今住んでいる住所(返送してもらいたい住所)を記載しましょう。
封筒に宛名を書き、封入する
自分の不動産はどこの管轄の法務局で申請できるのか、調べます。
参照 https://houmukyoku.moj.go.jp/homu/static/kankatsu_index.html
封筒に管轄の法務局の住所、宛名を書いたのち、不動産登記申請書在中と記入します。
・まとめた必要書類
・返信用封筒(自分の住所を書いておきます)
・返信用切手(書留郵便分)
を封入します。
ちなみに、今回すべての書類を入れた状態での封筒の重さは32gでした。

定形郵便の基本料金110円+簡易書留350円で郵送することができましたよ。(2025/02/14現在)
返信用切手も同じ額を入れました。
郵便局の窓口で出す
簡易書留は郵便局窓口のみの受付です。
平日が難しい方は土日に開いている郵便局を探してみてください。

申請はこれで完了です!
おつかれさまでした。
まとめ

登記の氏名変更は必要?
氏名や住所が変更された場合、不動産登記の名義は自動で更新されません。
また、2026年4月1日からは氏名・住所変更の登記申請が義務化され、変更後2年以内に手続きを行う必要があります。
登記の氏名変更は自分でできる?
司法書士に依頼しなくても可能ですが、必要な書類をそろえ、手続きに沿って申請する必要があります。
必要書類
- 登記申請書(法務局のテンプレートを使用可能)
- 住民票(本籍地記載のもの)
- 戸籍抄本(旧姓が記載されたもの)
住民票や戸籍抄本は、マイナンバーカードがあればコンビニで発行できます。
申請方法
- 法務局へ持参、郵送、オンライン申請が可能
- ただし、オンライン申請の場合でも、住民票と戸籍証明書は郵送が必要
実際に郵送で申請する流れ
- 申請書を記入し、必要書類を準備
- 収入印紙(不動産1物件につき1,000円)を貼付
- 住民票・戸籍抄本を添えて封筒に封入
- 管轄の法務局宛てに簡易書留で郵送
- 登記完了証が発行され、希望すれば郵送で受け取れる
ポイント
・ マイナンバーカードがあれば必要書類はコンビニで取得可能
・ 申請書は法務局のテンプレートを使用すると簡単
・ 簡易書留で郵送する際は、返信用封筒と切手の準備も忘れずに
申請完了までの流れを知っておけば、司法書士に依頼せず自分で手続きすることも十分可能です!

以上、不動産登記の氏名変更の方法でした!
コメント